BAW ACADEMY for Animal Well-being
バウ・アカデミー | 動物たちのための「よりよい選択」を見つける学校
(Ken Ramirez)
BAW ACADMYでは、動物たちの生活と、動物と人との関係をより安全でより健康的なものにするための、科学と倫理に裏付けられたケアとトレーニングの知識と技術を学びます。
「動物」ではなく、動物が置かれている「環境」を変えることを学びます。
犬を主体的に扱ったり、事例として取り扱うことがありますが、学ぶ知識とスキルは、動物種に関わらず、応用できるものです。
BAW ACADEMYは、こんなあなたに最適です。
ただし、自分を変える準備ができていない人にはお勧めしません。
なぜなら、「動物の行動と生活の向上には、人の選択と行動の変化が必要」からです。
BAW ACADEMYが提供するコースやイベントの目的は、受講者・参加者ご自身の「成長」です。
「成長」には必ず改善が伴います。つまり、それまでしてきたことの何かを変える必要があります。それには勇気と努力が必要です。
新しい視点と知識に興味を持ち、動物たちのよりよい暮らしのために、自分自身を振り返り、自分の考えや行動を変えていくことを躊躇しない方には、BAW ACADEMYは最適です。
Set your learner up for success!
学ぶというのは、自分を変えることで、それは勇気ある挑戦で、評価されるべきです。
BAW ACADEMYでは、「よりよい選択をする」ことを重視します。
相手が人であっても、動物であっても、「よりよい選択」がしやすい環境を整えることにフォーカスします。
そして、その人やその動物の「よりよい選択」をする努力と勇気を、その人やその動物にわかりやすいかたちで評価します。
受講者のみなさんにも、動物や一緒に学ぶ仲間に対して、同じことを実践していただき、習慣にしていただきます。
人間側の都合を動物に一方的に押し付ける時代を終わらせ、動物に安全で親切な選択を当たり前にすること。
BAW ACADEMYが目指しているもの。それは、叱られる動物が一頭もいない世界です。
2012年米国・ナッシュビルで開催されたKaren Pryor AcademyのカンファレンスClickerExpoで、それが非現実的な夢ではないことを目の当たりにしました。
そこにいた動物の多くは犬でした。経験豊富なドッグトレーナーが長年ケアしてきた犬もいれば、数日前にシェルターから引き出された犬もいました。人々の表情を緩ませるパピーもいれば、人々の目を見開かせるような超大型犬もいます。様々な刺激をいちいち気にすることなく、うまく対処できる犬もいれば、刺激に過敏になっている犬もいます。
ClickerExpoが行われるのは大型のホテルで、宴会場が講義会場として使われます。たくさんの知らない人たちがいる慣れない場所。犬たちにとっては精神的な負担が大きくかかる環境です。でも、カンファレンスに参加しているすべての人が、その事実を理解し、犬たちが少しでも心地よくいられるように考え、自分ができる選択を実行することで、犬たちが経験するストレスは大きく変わります。
犬に向かってNo!と叫んでいる人も、リードを強く引いている人もいません。当然犬たちの首輪はID(迷子札)用で、罰を与える道具として使われることはありません。クレートの中で鼻泣きする犬に対して、クレートを蹴って黙らせようとする人もいません。鼻泣きを放置するような人もいません。
犬連れの人たちは、常に自分の犬を気にかけ、注意を払い、困っていればすぐに対応します。講義中でも、犬が困っていれば外に連れ出します。
参加者の中には、背後に人がいない席を犬連れの人に譲る人や、他の犬が視界に入って気になっている犬のために、少し離れた場所にある椅子に自分の上着をそっとかけて、他の犬がその犬の目に入らないようにする人が。
当たり前に動物たちにあたたかな配慮をする光景がそこに広がっていました。
それは、私が生きてきた中で、もっとも心地のいい空間でした。
「動物への罰を必要なもの」にしているのは、動物ではなく人です。
私たちが、注意深く動物を観察して、正しい知識に基づいた適切な選択をすれば、動物たちのストレスを軽減することができ、望ましい行動を起こりにくくし、望ましい行動をやりやすくすることができます。
私たちが正しい知識を持ち、よりよい選択をすることによって、動物たちの行動も暮らしも、私たち人との関係も、より安全でより健康的な、よりよいものにできます。
動物を大切に思い、感謝しているみなさんとともに、よりよい選択について考え、学び、取り入れ、実践していくことによって、動物が安全かつ安心して過ごせる時間と場所を拡大していきたいと思っています。
(BAW ACADEMY主催・講師:齋藤美紀, KPA-CTP, CPDT-KA, FearFree® Certified Professional)
現代的な動物のトレーニングの目的は、動物が暮らしていく世界をよりよく変えることです。動物を変えることではありません。
動物たちと、私たちとは、異なる種です。私たちは、それを簡単に、すぐに忘れてしまいます。
私たち人にとって、都合がよく、快適な社会と関わりでも、動物たちにとっては、そうではありません。
私たちにとって、快適で都合のいい社会や関わり方は、動物たちにとっては、不自然で特殊なものです。
動物たちに親切で、安全な選択をするためには、それを理解すること、理解した上で、どうしたら、彼らがよりよくより快適に暮らせるかを考える必要があります。
動物たちがする行動を、人のバイアスをかけることなく、「彼らのニーズを理解するための情報」として理解するための知識とスキルも、よりよいケアとトレーニングの提供には欠かすことはできません。
行動は生き残りのために動物に持たされた問題解決の手段です。
環境によって行動は生まれ、環境によって変化します。
行動は直接操作することはできませんが、行動に影響を与えている環境を操作することで、行動を変えることができます。
現代的な、行動変化の科学と高い倫理基準に基づくトレーニング(モダン&エシカル・アニマル・トレーニング)では、行動が起きる前の環境を操作・工夫する「先行事象のアレンジ」によって、私たちがしてほしくない行動は、やりにくく、私たちがしてほしい行動をやりやすくします。そしてそのときその動物が獲得することを望む結果を行動の直後に提供する「正の強化」によって、望ましい行動を形成し、維持します。
トレーニングプランとその実践は、その動物が、達成可能な目標行動を決め、現在実行できることを調べ、今できることから目標行動までの細かいステップを考え、その動物がそのとき獲得することを望む結果である「強化子」を利用して進めていきます。
次の3つの知識は欠かすことはできません。
2014年4月 「SDOA(Smart Dog Owner Academy)」提供開始。その後、「ベーシック・コース」に改名。「アドバンス・コース」も誕生。東京の他、福岡、大阪、名古屋、仙台でも開催。2020年度までに、のべ約400名が参加。単発のオープンセミナーも年2回提供する。
2017年3月 「BAW CONFERENCE」を東京・渋谷で開催。Terrie Hayward氏(KPA&ClickerExpo Faculty)、鶴岡誠氏(犬の杜・ペットシッターSOS千葉南店)を招致。
2019年4月 Laura VanArendonk Baugh氏(KPA&ClickerExpo Faculty)のセミナーを東京・代官山で開催。
2019年10月 Mara Velez氏(Shelter Playgoup Alliance)のセミナーを東京・浜松町で開催。
2020年3月 Claudia Richter氏(DVM, FearFree® Practitioner) のセミナーを急遽オンラインに変更し開催。その後日本国内のFearFree®認定者が増加。
2020年4月 COVID-19感染防止のため対面イベント全面中止。
2020年12月 オンデマンド型オンラインコースの提供を開始。
2022年 対面型イベント・講座を再開(東京、大阪)。
2023年3月 Nini Kuo氏(KPA-CTP、FearFree®Groomer)のセミナーを東京・渋谷の対面形とオンラインのハイブリッド形式で開催。
2023年10月 Laura VanArendonk Baugh氏(KPA&ClickerExpo Faculty)のセミナーを東京・渋谷の対面形とオンラインのハイブリッド形式で開催。
2024年7月 東京・渋谷にて、一日集中型対面講座「犬のストレス・シグナル」と「動物のトレーニングの倫理」の提供を開始。
2025年2月 アニマル・メンタル・ウェルネス・プラクティショナーへの道となるオンライン・コース「どうぶつの心のケア・マスターコース」をリリース。
名称 | 提供形式 | 学習時間 | 開講 | 申込み受付 |
対面 | 1日 | 不定期 | 不定期 | |
対面 | 1日 | 次回未定 | 次回未定 | |
動物福祉と行動科学【エッセンシャルズ】 | オンライン | 3日程度 | 常設 | 常時 |
どうぶつの心のケア・マスターコース | オンライン | 12週間 | 常設 |
常時 |
どうぶつの心のケア・プロフェッショナルプログラム | オンライン | 3日間程度 +12週間 |
常設 |
常時 |
エラーレス・クリッカー・トレーナー・コース | 未定 | 未定 | 再開未定 |
未定 |
オンライン | 1日 | 常設 |
常時 |
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